それが咳の記録にしかならないとしても、とりあえずは書くか。
人知れず書き溜めては書き直し、何かをここで練ってみようと思う。
毎日、自分の体のなかでは練られている連なりを感じるのに、それが書かれないことで捕まえにくくなってしまっている。
かれこれ2週間ほど、もう一生この咳は止まらないのかもという感じで、夜間の咳とつきあっていた。
今も、薬を飲み忘れたら怪しいので、今年はもうずっとこんな感じで夏までいくのかもしれない。願わくば、一年のうちにいっときでも完全に咳が止まるシーズンがくることを気長に待つとしよう。
前回、少し触れたblanClassで見たものの続きを書こうと思っていたのに、その直後から咳が再び悪化して、それどころではなくなってしまった。
考えてみれば、少しでも自律神経を整えて環境の変化に体が反応しないようにと、ジムでウォーキングを始めたことと、今年の黄砂の始まりが重なったらしく、ジムにいくたびに咳も悪化してしまったようだ。毎日、歩き出して5分もしないうちに喉が痛くなるのでおかしいとは思い始めていた。そうすると、深夜に咳がとまらなかった。
歩くのは爽快で気に入っていたし、毎日の同じ時間に集まる人との「暗黙のトレーニング機器の順番こ意識」をシェアしている感も生まれつつあり、日々の新しい習慣として面白くなりかけていたのに、医者にストレッチ以外は禁止を通達されてしまった、残念だ。
blanClassでの時間を、今日は書くことができない。
意識が遠のいているというより、毎日のなかで思いだす時間も途切れずにあるのだけれど、その分、書くことができなくなりつつあるんだろう。
あの後、本を二冊読み進め、そのうちの一冊はどうも読了にはいたらなさそうだ。
映画は見ていないし、ライブパフォーマンスは二軒キャンセルしたし、行こうとおもっていた展覧会をいくつか行けなかった。
自分のクリエイションとしての、でもあまりおもしろくはない部分の、つまりバイトでも雇った方が良さそうな仕事が続いており、それからの現実逃避でもあるのか、私にとってのドローイング的な、つまり発表することのないだろう作業をいくつもした。
咳は、ある漢方を1周間ほど処方されていた。
強い薬だから今夜を最後にして、明日からは継続して服用できる別の漢方薬に変えましょうという方針になったその夜、最後の一包を服用した数時間後に鼻血がつーっと出て、ピタリと(とりあえずは。でも激変として。)咳が止まった。
鼻血は人生で二回目かも。
一回目は、高校生くらいのころに高熱をだした深夜に、突然だらだらと止まらなくなったことがある。鼻血が出る感じは、鼻水が出る感じよりもずっと「だらだら」している。