2014/06/22

移民する本 migrating books

7/5-7/13 移動と所属と経済を巡る指示書作品の実行。
7/13(日) 19:00- , レクチャーパフォーマンス 



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あたらしい作品、というのはあたらしい仕組みを作ることからはじまる。
わたしの場合はずっとそうだ。
ここ15年。
今回は、初回である東京バージョンに参加してくれる人々に多少なりとも負担が一番、かかる。
あらゆるフォーマットを作りながら進んでいるので。


わたしは、アートは答えのわからないことを抱え続けるために形にするのだ、と思っている。
形にして初めて生まれる理解がある。
理解があればあたらしい疑問がある。
だから、答えがわかりきっていることをやることはない。
そして、もしもアーティストが「変化する本」を作るといったら、それは本当に変化する余地をもたなければならないし、「私が他者に奪われ行く仕組み」といえば、本当にその仕組みを些細であっても作らなければならない。


いくつか地味ながらも、すきな試みが入っている。
それはおいおい時間をかけて、現れてくるものだ。
楽しみにしている。